パチンコスロット マーケティング

「USJを劇的に変えた たった1つの考え方 森岡毅著」から学ぶマーケティングの考え方

投稿日:2019-08-14 更新日:




以前 森岡さんの書籍「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」を紹介したことがありました。

今回は森岡さんの書籍 第二弾として

「USJを劇的に変えたたった1つの考え方」を紹介したいと思います。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 [ 森岡毅 ]

価格:1,512円
(2019/8/14 22:54時点)
感想(6件)


前回の「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」はマーケティングの入門書という位置づけでしたが、今回の「USJを劇的に変えたたった1つの考え方」はさらに、具体的な事例を踏まえて実践的な考え、ノウハウが盛り込まれていました。

今回はその中でも特に感銘を受けたポイントについて取り上げていきたいと思います。

森岡さんがUSJで変えたのは1つだけ

森岡さんはUSJの何を変えたのか?

以下引用

中略~変えたことをそれぞれの根っこには共通点があります。
究極的には、この1つだけと答えても良いでしょう。

それは消費者視点と言う価値観と仕組みにUSJを変えたことです。

USJが消費者視点の会社に変わったと言う事がV字回復の最大の原動力だと思います。

消費者視点の会社であると言う事は、とにかく消費者の喜ぶことならば何でもしますと言うことではありません。実はコストをかけて消費者の要求に対応するようでは中長期では消費者価値を生み出すことができなくなるからです。

会社がずっと続いていくためには、様々な制約の中で総合的な判断を重ねていくことになります。その難しい判断の起点となるのは結局のところ「どれだけの消費者価値につながるのか」と言う1点に尽きるのです。

簡単に言えば会社側のどんな事情もどんな善意も、消費者価値につながらないのであれば(消費者に伝わらないのであれば)、一切意味は無い。そう腹をくくった意思決定をできる会社が消費者視点の会社です。

USJの例で理解してみましょう。多くのアトラクションやイベントを制作していく現場では、担当者たちが誇りを持って仕事をしています。全員が「ゲストを喜ばせるために面白いものを作ろう」と思ってやっています。

しかしながら「ゲストが本当に喜ぶもの」と「ゲストが喜ぶだろうと作る側が思っているもの」は必ずしも一致しないのです

なぜならば、作る側は自然状態では消費者感覚から最も遠ざかる運命にあるからです。

テーマパークの様々な仕掛けを考案者で制作している人々は業界のプロです。プロの作り手は、この業界で経験を積むほどに作り手としての専門的な知識を獲得して玄人になっていきます。それは素人である消費者とは真逆の感覚に進むことを意味しています。

プロとしての技術を業界で毎日毎日見ていると、どんどん目が慣れてしまって、彼ら自身の「感動の水準」が一般消費者のそれとはどんどん離れていきます。多くの消費者にとって、わかりやすくて面白いものが、彼らには刺激や品質が足りないものに見えたりするのです。

そしていつしか無意識のうちに自分が良いと思うもの(=玄人好みのもの)を作るようになっていくのです。

パチンコ業界で感じる「消費者視点」の欠落

パチンコ業界にも当てはまることは多いと感じました。

パチンコメーカーで言えば、

当りもしないのに保留玉が変化したり、派手な予告演出がつづき
目をあけていられないほど激しくフラッシュ!!
当ったのかと思えば、やっと始まったリーチ
なんども同じような演出が繰り返され変化していく背景の色
ハズレかと思いきや、復活リーチ(ここからが本番)
数々のハードルを乗り越えてやっと当たったかと思えば
下皿が埋まるほどの出玉しか出ない、、、、、

これはメーカーだけでなく、ホール側にもあるとは思います。
派手な機械に慣れてしまった「不感症」ホール業界人に売り込むため、メーカー開発が「玄人好み」するような機械開発に注力してしまった結果が今のパチンコ業界苦境の元凶のような気がします。

関わっている本人達(私も含め)は、一生懸命取り組んでいるのですが、いつしか「消費者目線」というのを忘れてしまったことが、今の困窮した状況に繫がっているのではないでしょうか。



消費者視点を養うために

消費者視点を養う為に出来ることとして、まずはユーザーとしてパチンコスロットをしっかり打つことが第一歩ではないでしょうか?

最近ホール業界人がパチンコスロットをする回数がめっきり減ってきているとの話をよく聞きます。自分たちが関わる業界に興味が持てなくて、自店の業績を上げようなんて、そんな都合の良い話はありません。

ユーザーとして、何が面白いと感じたのか?何が面白くないと感じたのか?

もし「趣味としては打てない」と感じたのであれば、なぜそう感じたのか深掘りしていくことも重要です。

またパチンコだけでなく いろんなアミューズメント(施設、ゲーム、コンテンツ)に触れ、面白いと感じた要素を自分たちの業界に取り入れていく姿勢も大事だと思います。

まとめ

パチンコ営業は大きく3つの要素で成り立ちます。

「機械」「出玉」「販促」

消費者がどのような価値を求めてホールに足を運んでくれているのか、その原点を追求するような姿勢がこれからのパチンコ業界に求められているような気がします。

先日の経済産業省 特定サービス実態調査(2019年6月速報) のデータでパチンコ業界の売上が回復傾向にあると報告しました。この半年間機械的には決して「良い新台販売が無かったにも関わらず」です。

これはホールが機械に頼れない現状のなかで、いろんな施策に取り組んだ結果ではないかと仮説を立てることも出来ると思います。

チャレンジャー幸手店のように所謂「ダメな機械」をうまく販促して出玉を出して、実績につなげた事例もあります。

取り組み方は千差万別あるはず。

各ホールにおける最適解を、追求してみてはいかがでしょうか?

以上、参考までに。







-パチンコスロット, マーケティング
-, , ,

執筆者:

関連記事

京楽「Pぱちんこ新必殺仕置人K3」定点観測(2019/09/11)

京楽「仕置人」が導入から7週間経過しました。 仕置人VS牙狼の比較においては「仕置人」に軍配が上がっていますが、「仕置人」単体の実績はどう評価されるのか?検証を行ってみたいと思います。 詳細は下記より …

「ディスクアップは5スロのほうが儲かる!?」 ディスクアップ定点観測20190711

先月6月までのディスクアップの実績を振り返りたいと思います。 タイトルの「ディスクアップは5スロのほうが儲かる!?」に関してディスクアップの20スロと5スロの台粗利比較を後半に記述しておりますので、是 …

中古相場 定点観測(2019/07/27)

中古価格推移(上位100機種平均) (引用元「中古機相場.com」http://www.p-souba.com/) このグラフは「中古機相場.com」価格上位100機種から抽出したものです。 価格は「 …

保通協適合状況(2019年8月)

本日一般社団法人「保安通信協会」 通称「保通協」から遊技機型式試験の8月結果が発表されました。 適合数 パチンコ 適合43型式(前月比 +13型式) スロット 適合16型式(前月比 ▲4型式) 適合率 …

2019年 マースエンジニアリング新製品発表展示会に参加してきました

先日マースエンジニアリングの新製品発表展示会に参加してきました。 目次1 AIによる営業予測2 AIによる機種分析3 マースは自店データのみでAI分析4 セルフ交換POS5 まとめ AIによる営業予測 …